スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2017.06.13 Tuesday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

5月13日(土)  出航                雨


雨に降られて横須賀の住友重工岸壁に係留されている海洋研究開発機構の研究船「よこすか」に乗り込んだ。よこすかは日本が誇る大深度潜水艇しんかい6500の母船だ。今回の航海はこの潜水艇による産卵中の親ウナギの発見が目的。
 

乗船研究者は今回総勢14名。11:00に乗船確認が終わり、12:00から昼食。よこすかは船の伝統を残した数少ない研究船なので、メスルームにはキャプテンテーブルと呼ばれる食卓がある。ここには船長や機関長、それにこの船独特のしんかい6500チームの司令が座り、我々研究者サイドから首席研究員と次席研究員がこれに加わる。船長の「いただきます」の号令で、食事が始まり、「ごちそうさまでした」で終わる。皆さん食べるのが早い。船長や司令の食事のペースを横目で見ながら懸命に頬張る。
 

出航は午後2時予定だが、居室で荷物の片付けをしていると、番頭の渡邊俊さんがもう出航したと知らせに来てくれた。慌てて外に出てみると船は岸壁から大分離れている。見送りに来てくれたウナギ学研究室の人たち(山、萩原、清水、飯島)の姿が雨に煙る岸壁に見えた。十分に言葉を交わすこともできず、互いに船と岸壁から手を振りあった。本航海の窓口となってくれた海洋研究開発機構の小椋さんの姿もみえた。ごあいさつもできないまま、遠くからただ一礼するのみとなった。
 

14:30からチョフィサー(一等航海士)と電子長(通信長)から船内生活の説明を受ける。16:00から研究者ミーティング。航海の番頭(世話役)を務めるしゅんさんが航海計画について説明する。16:40はブリッジ(操舵室)のチャートテーブルの上に祀ってある金比羅さんに航海の安全を祈願して拝礼。17:00から夕食、19:00からサロンで研究者懇親会。22:30ごろ解散。航海の初日は行事が多く、忙しい。

 
………………………………………………………………………………………
 
■今日の当直                       樋口 貴俊
  Today’s correspondent                                                    Takatoshi Higuchi
 
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。日本大学大学院 生物資源科学研究科 生物資源生産科学専攻 博士後期課程1年の樋口貴俊(ひぐち たかとし)です。今回は私にとって4回目の研究航海になります。
本日は研究船「よこすか」による ニホンウナギの産卵場調査航海の初日です。この航海の目的は有人潜水艇「しんかい6500」と水中カメラシステム「Deep Tow」を使ってウナギの産卵行動を観察することです。そのために私は本航海で内部潮汐がウナギの産卵地点決定に関連しているという「内部潮汐仮説」と産卵のピークが新月3日前の午前1時に訪れるという仮説を検証するミッションを担当します。
 


13:30 住友重機の岸壁から「よこすか」に乗り込みました。荷物を整理するために格納庫に向かうと本航海の主役であるしんかい6500が積み込まれていました。テレビや新聞などで取り上げられることもあり、実際にしんかい6500を目にすることができて少し感動しました。


 

14:00 いよいよ出航の時です。岸壁には乗船しない日本大学ウナギ学研究室のメンバーが見送りに来てくれました。約2週間の別れですがお元気で!私たちも頑張って来ます!






 
15:00 避難訓練が行われました。この避難訓練は出航後24時間以内に行わなければいけないというルールがあるそうです。同室のマイク・ミラーさんと救命胴衣を着けて集合場所へ向かいました。その後、辻一等航海士から船内の避難経路などの説明を受けました。非常事態に備えた準備は万全ですが、使うことが無いよう切に祈ります。


 


16:00 研究者ミーティングを行いました。航海の計画や具体的な作業内容などを話し合いました。今回の調査は私が修士課程までに行った研究で得られた2つの仮説を検証するための航海でもあります。これらの仮説を実証できるよう、今日から始まる調査航海を頑張りたいと思います。



 

(了)

 
………………………………………………………………………………………
 
■Mike’s Corner                                                  Michael J. Miller
 
The YK-17-10 cruise on the R/V Yokosuka began today.  We left the edge of land in a steady rain that was being blown at a slight angle by the wind, with 4 members of the Eel Science Laboratory onshore waving as they watched us leave.  The photo shows scientists waving goodbye to them while trying to hide from the rain along the side of the ship.  We can accept the rain during departure, since the satellite image of the region of the western North Pacific where we are going in the Japanese eel spawning area is quite clear of clouds, with no sign of any storms anywhere.  So maybe we will steam out from under the clouds over Japan into a bright and sunny North Pacific sometime soon.  This cruise will mostly use the Shinkai 6500 submersible, the Deep-Tow camera system, and environmental DNA (e-DNA) sampling to search for spawning Japanese eels.  The first objective will be to make hydrographic measurements to determine if there is a salinity front present or not along the seamount ridge.  Today after leaving port, we had a meeting to learn about life onboard the ship, and emergency training.  The training was done inside, since it was raining too much to do it outside on the upper deck of the ship as is usually done.  So we all put on our life jackets inside the laboratory, which was unusual to see…  We then had a meeting of the scientists about the research plan.  After dinner, the seas got rough so the ship was bouncing around a lot.  Hopefully it will calm down tomorrow as we steam south towards the spawning area.




 
………………………………………………………………………………………
 

今日の海、今日の空                                                樋口 貴俊
   Today’s sea, today’s sky                                                Takatoshi Higuchi

 
 

 


■We Are Here


 

 


………………………………………………………………………………………
 
(本ブログに使われた全ての写真のクレジットは、日本大学とJAMSTECが有します)
 
 
 
………………………………………………………………………………………
 
■検索ワード
うなぎ博士の航海日誌 塚本勝巳 ウナギ マリアナ よこすか しんかい6500 潜水艇 ディープ・トウ 研究航海 海洋調査 産卵行動 回遊 生態 レプトセファルス CTD プランクトン 環境DNA 内部潮汐 深海 日本大学 近畿大学 東京大学 北海道大学 海洋研究開発機構
 
Doctor Eel’s Logbook, Katsumi Tsukamoto, Freshwater Eel, Mariana, R/V Yokosuka, Shinkai 6500, Submersible, Deep-Tow, Research Cruise, Oceanic Survey, Spawning Behavior, Migration, Ecology, Leptocephalus, CTD, Plankton, Environmental DNA, Internal Tide, Deep Sea, Nihon University, Kindai University, The University of Tokyo, Hokkaido University, JAMSTEC
 
Le Blog du Docteur Anguille, Katsumi Tsukamoto, anguilles d’eau douce, R/V Yokosuka, Campagne en mer, echantillonnage oceanique, Reproduction, Migration, Ecologie, leptocephale, plankton, AND environnemental, marée interne, hautes profondeurs, Universite de Nihon, Kindai University, Universite de Tokyo, Hokkaido University, JAMSTEC
 
 
 























バナー
























 


スポンサーサイト

  • 2017.06.13 Tuesday
  • -
  • 17:51
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
無事出航できてなによりです。
マイク・ミラーさんが着用されている救命胴衣はあまり見ないカタチですが何か特殊な機能があるのでしょうか?前面の四角い板が気になります。
産卵シーンが撮れるかはもっともっと気になります。
  • まなB
  • 2017/05/18 6:18 PM
樋口くん達ももう4回目になるんですね(笑)
良い結果が得られるよう祈っています。
お気をつけて!
  • T.K@鹿児島
  • 2017/05/18 9:25 PM
「よこすか」は大深度潜水艇しんかい6500の母船であるというで、潜水艇による産卵中の親ウナギの発見が目的であるとの事で、大いに期待しています。成功を心よりお祈り致します。皆さんが、食事を食べるのが早いという所はなんとなく可笑しいですね。雨に煙る岸壁と船からお互いに手を振り合う光景は、映画のシーンの様に目に浮かびます。航海の無事をお祈り致します。
  • マー坊
  • 2017/05/18 9:42 PM
今頃どちらにいらっしゃるのでしょう。良い成果が得られていますように。
  • うなぎの友
  • 2017/05/18 9:45 PM
自分はまだシラスにょろ。
大人になったら心の中のリトルウナギの声に従ってマリアナに行きたいにょろ。
産みたいにょろ。
  • 心の中の小さなウナギ(リトルウナギ)
  • 2017/05/18 10:25 PM
出航おめでとうございます。
良い結果が得られるようお祈りしております。
『輝くウナギの未来』のためにも頑張って下さい。
  • okazaki-tim&labra-max
  • 2017/05/18 11:57 PM
しんかい6500、TVなどでは聞かれますが、実際目にする事などない、貴重な体験ですね。
航海中、多々大変な事があると思いますが、頑張って下さい。
日本から応援しています。
  • こうちゃん
  • 2017/05/19 6:23 AM
悪天候ではあったものの、無事に出航することができ安心です。

壮大なミッションではあるかと思いますが、
良い成果が得られるよう、日本から応援しています。
ニッコリと微笑んでいるしんかいと共に頑張ってきてください!

御安航をお祈りします。
  • コレリ大尉
  • 2017/05/22 3:32 PM
コメントする








   

PR

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

カウンター

総閲覧者数:   現閲覧者数:

selected entries

archives

recent comment

  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    せしん
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    せしん
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    石田達八(まる八)
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    KOBE
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    せしん
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    ヨーカン
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    せしん
  • 5月19日(金)   初ダイブ              晴れ
    マー坊
  • 5月18日(木)   測点決定              晴れ
    マー坊
  • 5月17日(水)  XCTD観測              晴れ
    マー坊

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM